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あとがき
丹生 健一
pp.288
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201970
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大坂なおみが全米に引き続き,テニスの4大大会の一つ全豪オープン女子シングルスで優勝しました。きっとNHKのライブ放送に釘付けとなった皆さんも多いことでしょう。世界ランクもアジア勢初の第一位。ハイチ人の父親と日本人の母親から受け継いだ類い稀な身体能力と,謙虚でチャーミングなパーソナリティーに,セリーナを育てたコーチ陣が加わり一気に才能が開花しました。ぜひ,東京オリンピックで金メダルを取ってほしいですね!
そういえば今年の大河ドラマ「いだてん」はオリンピックがテーマです。物語は東京高等師範学校の校長・嘉納治五郎が生徒の金栗四三を擁し日本人のオリンピック初参加を実現させたところから始まります。講道館柔道の創始者でもある嘉納治五郎。生まれは神戸市御影で,「白鶴」や「菊正宗」を創業した嘉納一門の縁戚にあたります。両家が中心となって設立した灘中・灘高の開校にあたっては顧問として参画。おかげで中学では柔道の授業が必須で,校是は治五郎が柔道の精神として唱えた「精力善用」「自他共栄」。私は見逃してしまいましたが,大河ドラマの初回放送でも東京高等師範学校の校長室にこの言葉が掲げられていたそうです。高校を卒業して40年,今の私にとっても大切な教えです。
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