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あとがき
丹生 健一
pp.812
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101700
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去る9月5日(日曜日),耳鼻咽喉科専門医認定試験でお馴染の霞が関ビルにおいて『第1回頭頸部がん専門医認定試験』が行われました。頭頸部がん専門医は日本頭頸部外科学会が母体となって2009(平成21)年4月に耳鼻咽喉科専門医初のサブスペシャルティーとして発足した制度です。記念すべき第1回は165名と多数の受験者を迎えることができました。頭頸部外科は,ともすれば『きつい,汚い,危険,厳しい,金にならない』の5K職場と称され,その存続が危惧されている職種ですが,多くの大学の耳鼻咽喉科で入局者が減少するなか,頭頸部がん専門医の発足に歩調を合せて日本頭頸部外科学会の会員数はここ数年で約400名増加しています。本制度の発足が頭頸部外科を目指す耳鼻咽喉科医の増加や頭頸部癌診療施設の集約化など,頭頸部がん診療の今後の発展につながることを期待しています。
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