書評
耳鼻咽喉・頭頸部手術アトラス[上巻]第2版
夜陣 紘治
1,2
1三原赤十字病院・耳鼻咽喉科
2広島大
pp.1062
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201879
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『耳鼻咽喉・頭頸部手術アトラス』の上巻(耳科,鼻科と関連領域)の第2版が,上梓された。本書の初版は1999年に刊行され,今でも多くの耳鼻咽喉科・頭頸部外科医にとって欠かせない手術書として読まれている。しかし,日進月歩の手術法,手術支援機器などの目覚ましい進歩に伴い,改訂された手術書が待ち望まれていたところである。このたび,監修者の森山寛先生,編集者の岸本誠司先生,村上信五先生,春名眞一先生の手により,19年をかけてようやく改訂版が刊行された。世紀をまたにかけた待望の手術書である。
初刊の序で小松崎篤先生は,手術解剖や手術の実際を理解しやすく模式図化し,術前の準備の重要性や手術のポイントを強調すること,インフォームドコンセントに配慮し,新しい分野をできるだけ取り上げることを基本方針として監修したと述べられているが,第2版では,この点を踏襲しつつ,一層充実した手術書となっている。
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