特集 チームで支える頭頸部癌診療
チームで行う頭頸部癌の手術治療
頭頸部癌の頭蓋底手術 外切開手術―耳鼻咽喉科頭頸部外科の立場から
角木 拓朗
1
,
小川 武則
1
Takuro Tsunoki
1
,
Takenori Ogawa
1
1岐阜大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
チーム医療
,
頭頸部癌
,
頭蓋底浸潤
,
外切開手術
Keyword:
チーム医療
,
頭頸部癌
,
頭蓋底浸潤
,
外切開手術
pp.1538-1542
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000394
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はじめに
頭蓋底浸潤頭頸部癌の治療法は,大きな変遷を迎えている。古くから行われている開頭頭蓋底手術に加えて,内視鏡頭蓋底手術の適応拡大,さらには非手術治療において,シスプラチン併用化学放射線治療,超選択的動注化学放射線治療(RADPLAT)が行われ,放射線治療では強度変調放射線治療(IMRT)や粒子線治療,再発癌に対する,ホウ素中性子捕捉療法(BNCT),頭頸部アルミノックス治療,免疫チェックポイント阻害薬,分子標的薬などの薬物療法と多くの新治療が保険適用となっている。頭蓋底浸潤癌においてもこれらの新治療を適切に用い,さらに組み合わせることで生命予後とQOL向上が期待できる新時代を迎えているが,手術治療が根治治療の柱となっている点は変わらない。
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