特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の手術手技トレーニング
岡山耳鼻咽喉・頭頸部外科解剖研究会
村井 綾
1
,
安藤 瑞生
1
Aya murai
1
,
Mizuo Ando
1
1岡山大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
手術手技トレーニング
,
サージカルトレーニング
,
キャダバー
,
Thiel法
Keyword:
手術手技トレーニング
,
サージカルトレーニング
,
キャダバー
,
Thiel法
pp.299-302
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000001504
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はじめに
岡山耳鼻咽喉・頭頸部外科解剖研究会は,岡山大学大学院医歯薬学総合研究科人体構成学教室のご協力のもと,医師の手術技術向上のための臨床応用解剖実習として開催され,今年で23回目の開催となった。発足当初期の担当者の尽力により,実際の手術機材を用いた実習を初回研究会から実現している。厚生労働省の「複雑で難解な解剖の領域では遺体を使用した手術手技実習が有効であり,日本においても実施することが求められている」という現状に多くの外科系診療科が賛同し1),医療安全や医療手技研修へのニーズの高まりにより,このような解剖実習が広く開催されるようになってきた。耳鼻咽喉・頭頸部外科領域はまさに“複雑で難解な解剖の領域”に相当し,長年に渡って臨床応用解剖実習が行われている理由となっている。
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