Japanese
English
特集 今さら聞けないかぜ診療のABC
《かぜを治す》
小児のかぜの薬物療法
Medication therapy for common cold in children
阪本 浩一
1
Hirokazu Sakamoto
1
1大阪市立大学大学院耳鼻咽喉病態学
pp.940-943
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201845
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Point
●感冒とは,上気道の急性のウイルス感染症と考えられ,「鼻汁と鼻閉が主症状のウイルス性疾患で,筋肉痛などの全身症状がなく,熱はないか,あっても軽度なもの(おおむね38.5℃未満)を指す」とされている。
●鼻汁,鼻閉を引き起こすのは,ウイルスによる鼻副鼻腔炎と考えられる。
●かぜの多くは自然治癒すること,抗菌薬の投与や対症療法に関するエビデンスでは,これらの有用性は必ずしも示されていないことを念頭におく。
●対症療法は,副作用を考えて適切な薬剤を,最低限使用するにとどめる。鼻汁の吸引は効果的な治療法で,家庭で実施可能である。
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