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特集 こんなときどうする? 術中・術後のトラブル対応
《鼻領域》
ESS中に前頭洞が見つからない
How to find the frontal sinus during ESS
西田 幸平
1
,
小林 正佳
1
Kohei Nishida
1
,
Masayoshi Kobayashi
1
1三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
pp.26-28
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201472
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●こんなとき…
【症例】76歳,女性
10年以上前から鼻閉症状が持続するため当院当科を受診した。併存疾患に気管支喘息,高血圧があり,内科で治療中であった。鼻内所見は両側鼻腔にポリープが充満しており,末梢血好酸球は12.2%,副鼻腔CT像で前頭洞,篩骨洞,蝶形骨洞,上顎洞に軟部陰影の充満と骨肥厚像を認めた。好酸球性副鼻腔炎の診断基準案であるJESRECスコアが17点で好酸球性副鼻腔炎の重症群と診断し,完全単洞化手術を行ったところ,前頭陥凹は骨肥厚と軟部組織の充満のため,手術前半の時点では前頭洞排泄路を確認できなかった。
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