特集 高齢者の疑問にどう答えるか
口腔・咽頭・食道領域
味覚を感じないときにはどうしたらいいのでしょうか?
西田 幸平
1
,
小林 正佳
1
Kohei Nishida
1
,
Masayoshi Kobayashi
1
1三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
キーワード:
高齢者
,
味覚障害
,
味覚伝導路
,
加齢性変化
Keyword:
高齢者
,
味覚障害
,
味覚伝導路
,
加齢性変化
pp.1036-1038
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000736
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はじめに
食事は人間が生きていくうえで欠かせない活動であり,楽しみでもある。食事をおいしく摂ることができなくなった状態を味覚障害というが,高齢者が味覚障害をきたすと,食事の楽しみが損なわれるため,サルコペニアという筋肉量が減少した状態に陥り,転倒のリスク増加につながりかねない。また,フレイルという虚弱状態となり,活動性低下にもつながる。健康寿命を延ばすためには食事をおいしく摂れることは非常に重要である。
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