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特集② 知っておきたい耳鼻咽喉科の在宅医療
地域包括ケアシステムと在宅医療
Integrated community care system and home care medicine
山中 崇
1
Takashi Yamanaka
1
1東京大学医学部在宅医療学拠点
pp.918-925
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201416
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Point
●少子高齢化が急速に進行することにより,日常生活に支援を必要とする高齢者が大幅に増加することが予測される。
●地域包括ケアシステムは,「団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に,重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供されるシステム」であり,地域ごとにその構築が推進されている。
●在宅医療はその役割から,地域包括ケアシステムで必要とされる「生活を支える医療・緩和医療」と,海外で推進されている病院レベルの治療・ケアを行う医療に分類される。
●かかりつけ医は在宅医療に対し積極的に取り組むことが期待される。今後は専門医も自らの診療の延長線上に在宅医療を捉え,地域医療の担い手と連携しながら,地域住民ができるだけ住み慣れた地域で生活することができるように支援することが望まれる。
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