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特集 ここが知りたい! 高齢化時代の頭頸部がん診療
術後摂食嚥下障害への対応
Management of dysphagia after surgery for elderly patients with head and neck cancer
古川 竜也
1
,
丹生 健一
1
Tatsuya Furukawa
1
,
Ken-ichi Nibu
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座耳鼻咽喉科頭頸部外科学分野
pp.609-615
発行日 2017年7月20日
Published Date 2017/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201356
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POINT
●高齢者では摂食・嚥下に関するさまざまな機能が低下している。頭頸部がん治療を契機に,顕在化して,予想以上に高度の障害を発症することを常に念頭に置く。
●治療前,治療直後からのオリエンテーション,リハビリテーション,栄養療法が重要である。
●嚥下機能改善手術は高齢者では効果が不良との報告が散見され,侵襲的な介入は慎重に検討する。
●最終手段として誤嚥防止術を施行する場合がある。創傷治癒不良の患者にも対応できるように,低侵襲で安全な術式を検討すべきである。
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