増刊号 臨床力UP! 耳鼻咽喉科検査マニュアル
Ⅵ 腫瘍の検査
2 免疫染色
伊藤 智雄
1
,
山本 侑毅
1
1神戸大学医学部附属病院病理診断科
pp.275-281
発行日 2017年4月30日
Published Date 2017/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201275
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●目的
・より正確な病理診断
・治療選択
・予後予測
頭頸部の病理診断は形態を基本としつつも,適切な免疫染色の利用によって,より正確な診断を得ることができる。また,近年は予後予測や治療選択にかかわる免疫染色の重要性も増しており,より正確な知識が求められる。
●対象
病理検査を行うすべての患者に必要なわけではない。ほとんどの病理診断はHE染色で得られた形態にのみ基づき行われる。病理医の判断で,HE染色のみで診断が難しい場合,例えば低分化な腫瘍,悪性リンパ腫,肉腫などで行われる場合が多い。また,近年は予後予測や治療の選択にかかわるものも増えてきた。
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