復習のページ
―免疫染色のアーティファクト・3―チェック時のアーティファクト
伊藤 智雄
1
,
柳田 絵美衣
1
,
山田 寛
1
1神戸大学医学部附属病院病理部
pp.472-474
発行日 2009年5月1日
Published Date 2009/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102449
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
免疫染色は現在の診断病理学にとって必須の手法となっていることは今更言うまでもない.しかし残念ながら,わが国ではその精度管理はいまだ不十分と言わざるを得ない.免疫染色の不良は時に患者の不利益に直結してしまうため,その品質管理は徹底して行う必要がある.
品質管理の基本は結果の正しい評価と,そのフィードバックであり,日常的な染色結果の評価にほかならない.本稿では,正しい免疫染色の評価法と注意すべき点について述べる.今回は図1に実習として6例の免疫染色結果を載せたので,これをまずは自分の力で評価していただきたい.正しく評価できるであろうか.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.