グラフ 検査・診断のためのCurrent Technology—原理と臨床的意義・1【新連載】
免疫染色
坂本 穆彦
1
,
山内 直子
1
,
元井 紀子
1
1東京大学医学部病理学
pp.173-177
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903476
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●はじめに
臨床的に用いられる免疫検査には極めてさまざまなものがあるが,その基本は抗原抗体反応を利用した検査法であるという点にある.近時,多種のモノクローナル抗体が作製され,それに伴い測定可能項目が激増している.
血清を用いる免疫測定法では非放射性高感度測定法が顕著な発展を示しており,酵素免疫測定法や化学発光免疫測定法などとして用いられている.他方,組織片や細胞そのものを用いた免疫検査も大いに適応範囲を広げつつある.これらの組織診.細胞診用の検体による免疫検査は免疫組織(細胞)化学検査と呼ばれるが,一般には免疫染色という語で一括される.
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