Japanese
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特集 めまい診療のNew Trend
《主要なめまい疾患の動向》
前庭神経炎
Vestibular neuritis:diagnosis and treatment
岩﨑 真一
1
Shinichi Iwasaki
1
1東京大学医学部耳鼻咽喉科
pp.48-54
発行日 2017年1月20日
Published Date 2017/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201154
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POINT
●前庭神経炎は,自発眼振を伴う回転性めまいおよび体平衡障害を急性に発症する末梢性前庭疾患であり,前庭神経節に持続感染しているHSV-1の再活性化が病因として有力視されている。
●主に上前庭神経の障害と考えられていたが,近年では,上下の前庭神経が障害される全前庭神経炎や下前庭神経の単独障害による下前庭神経炎も存在することが明らかになっている。
●治療は,急性期には安静と補液などの対症療法,その後は前庭代償を促進させる前庭リハビリテーションが有効である。急性期のステロイド治療についても,前庭機能の回復に有効とされている。
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