Japanese
English
特集 顔面神経麻痺—新たな展開
《顔面神経麻痺の治療法》
手術治療
Facial nerve decompression surgery
山田 啓之
1
,
羽藤 直人
1
Hiroyuki Yamada
1
,
Naohito Hato
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科頭頸部外科
pp.474-479
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411201012
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POINT
●顔面神経減荷手術の目的は骨性の顔面神経管を開放することで神経の絞扼を解除し,神経障害の進行を予防することである。
●顔面神経減荷手術の適応は一般的に40点法で8点以下,ENoG値が10%以下の条件を満たす症例である。
●顔面神経減荷手術の問題点として,①神経再生効果がなく,手術至適時期(発症2週間以内)に手術を行える症例が少ないこと,②難易度の高い耳科手術手技を要すること,③エビデンスが確立されていないこと,などが挙げられる。
●徐放化栄養因子を用いた顔面神経減荷手術は神経再生を目的とした新たな術式であり,発症2週間以降の症例に対して有効であった。
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