Japanese
English
特集 ウイルス感染症に強くなる!—予防・診断・治療のポイント
《各論》
ヘルペス属ウイルスと顔面神経麻痺
Herpes virus and facial nerve palsy
岩田 真治
1
,
羽藤 直人
1
Shinji Iwata
1
,
Naohito Hato
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室
キーワード:
Bell麻痺
,
Bell's palsy
,
Hunt症候群
,
Ramsay Hunt syndrome
,
ステロイド
,
steroid
,
抗ウイルス薬
,
antiviral drug
,
水痘ワクチン
,
varicella vaccine
Keyword:
Bell麻痺
,
Bell's palsy
,
Hunt症候群
,
Ramsay Hunt syndrome
,
ステロイド
,
steroid
,
抗ウイルス薬
,
antiviral drug
,
水痘ワクチン
,
varicella vaccine
pp.639-643
発行日 2022年7月20日
Published Date 2022/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411203089
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POINT
●顔面神経麻痺全体の約7割をヘルペス性神経障害が占め,なかでもBell麻痺とHunt症候群は十分な理解が必要な疾患である。
●ステロイドと抗ウイルス薬が治療の主軸となるが,いずれも早期治療介入が重要である。
●初診時に3主症状のすべてが揃うHunt症候群は少ないため,zoster sine herpete(ZSH)の可能性も念頭におき治療を行う。
●水痘ワクチンは帯状疱疹の発症抑制にも明らかに有効であり,Hunt症候群の罹患頻度減少が期待されている。今後,発症に関する水痘・帯状疱疹ウイルスワクチンの介入コホート研究の必要性が増してきている。
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