Japanese
English
特集 新しい指定難病制度を理解する
≪耳鼻咽喉科領域の指定難病≫
IgG4関連疾患
IgG4-related diseases
氷見 徹夫
1
,
高野 賢一
1
,
野村 一顕
1
,
阿部 亜由美
1
,
山本 元久
2
,
高橋 裕樹
2
Tetsuo Himi
1
,
Kenichi Takano
1
,
Kazuaki Nomura
1
1札幌医科大学医学部耳鼻咽喉科
2札幌医科大学医学部消化器・免疫・リウマチ内科
pp.218-223
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200849
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POINT
●耳鼻咽喉科医が主に扱うのはIgG4関連唾液腺病変(ミクリッツ病とキュットナー腫瘍)である。
●診断は,症状,高IgG4血症,リンパ球・IgG4陽性細胞浸潤と線維化の組織所見による。
●典型的ミクリッツ病は臓器別診断基準を,キュットナー腫瘍は包括診断基準も用いる。
●確診例であっても,唾液腺単独病変,治療不要・寛解例は重症に分類されない。
●重症は,ステロイド抵抗性・依存性,他臓器障害(腎臓,膵臓など)のある症例である。
●ステロイド抵抗性・依存性は治療開始後6か月で判定する。
●生検が難しい臓器病変の診断確定のため,唾液腺病変の診断・生検が求められることがある。
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