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特集 漢方薬を使いこなす
小児疾患に使用するときの注意点
Notes when used kampo in pediatric disease
本城 美智恵
1,2
Michie Honjo
1,2
1下田メディカルセンター
2東京女子医科大学東洋医学研究所
pp.1128-1133
発行日 2015年12月20日
Published Date 2015/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200789
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POINT
●小児でも証はとる努力をする。実虚証・陰陽・寒熱は観察でもおおよそ判断できる。
●小児疾患には,漢方が飲めれば効く症状が多いので試す価値はある。
●薬を飲ませるコツ・混ぜるものなどの助言を保護者に説明すると内服率が上がる。
●急性期投与量はやや多く出してもよいが,継続期は年齢体格を意識し約0.1〜0.2g/kg/日で出す。エキス剤はアルミ外包でないと,湿気る内容もあるので保存指導が必要になる。
●耳鼻咽喉科の分野を意識するだけの「標治」だけではなく,望・聞・問・切診・舌診で五行=五臓の陰陽・状態が寒熱どちらか,気・血・水の不足・過剰も,ざっと把握し,体質の調整する「本治」もすると,「ほかの症状も軽快」することが漢方では期待できる。
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