増刊号 こんなときの対応法がわかる 耳鼻咽喉科手術ガイド
Ⅱ.鼻副鼻腔の手術
囊胞に対する手術
近藤 健二
1
1東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学教室
pp.95-100
発行日 2015年4月30日
Published Date 2015/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200590
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
症例呈示
症例1
76歳,男性。左の頬部痛あり,術後性上顎囊胞の診断で当院へ紹介となった。20歳ごろに両側のCaldwell-Luc(C-L)手術を受けている。内視鏡による鼻内の観察では左の下鼻道側壁の膨隆を認め,鼻副鼻腔の単純CT写真では左の上顎に径約3cmの囊胞と思われる陰影を認めた(図1a,b)。囊胞を内視鏡下に下鼻道に開窓した。術後1年で開窓部は維持されている(図2)。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.