Japanese
English
特集 肝囊胞性病変―画像と病理
囊胞腺腫・囊胞腺癌
Biliary Cystadenoma and Cystadenocarcinoma:Pathologic and Radiologic Features
岡田 吉隆
1
,
大友 邦
2
Yoshitaka OKADA
1
,
Kuni OHTOMO
2
1国際医療福祉大学保健学部放射線・情報科学科
2東京大学医学系研究科放射線診断学
1Department of Radiological Sciences,International University of Health and Welfare
2Department of Radiology,University of Tokyo
キーワード:
囊胞腺腫
,
囊胞腺癌
,
卵巣様間質
Keyword:
囊胞腺腫
,
囊胞腺癌
,
卵巣様間質
pp.89-93
発行日 2003年1月15日
Published Date 2003/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100518
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要旨 肝の囊胞腺腫・囊胞腺癌は,肉眼的な囊胞形成を特徴とする比較的稀な腫瘍である.良性の囊胞腺腫と悪性の囊胞腺癌は一連の疾患と考えられ,囊胞腺腫であっても治療は原則として外科的切除が必要である.画像診断では,超音波・CT・MRIなどで隔壁を有する多房性の囊胞性腫瘤が描出されるのが特徴で,一部に明らかな充実性の結節が描出される場合は悪性の可能性が高い.近年,本腫瘍には病理組織学的に「間葉性間質」(または「卵巣様間質」)を伴うものと伴わないものがあることが注目されている.両者は好発年齢・性差・予後などに差があり,異なった性質の病変と考えられるが,画像上の鑑別は困難である.
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