Japanese
English
特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
深頸部膿瘍
Deep neck abscess
西野 宏
1
Hiroshi Nishino
1
1自治医科大学医学部耳鼻咽喉科学講座
pp.158-163
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200515
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POINT
●深頸部膿瘍は,気道狭窄,縦隔炎,敗血症などの合併症をきたし,死に至る可能性がある。頸部の腫脹と圧痛,皮膚の発赤を認めた場合,深頸部膿瘍の存在を強く疑う。
●発症の原因は歯性感染,抜歯,扁桃周囲膿瘍,唾石症による顎下腺炎,耳下腺炎,外傷(異物,内視鏡検査)がある。
●造影CTの撮影範囲は頸部から横隔膜のレベルまで撮影する。
●広域の感受性を示す抗菌薬を投与し,膿瘍腔の開放排膿処置のタイミングを逃さない。
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