Japanese
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特集 膿瘍—マネジメントとピットフォール
扁桃周囲膿瘍
Management of peritonsillar abscess
余田 敬子
1
Keiko Yoda
1
1東京女子医科大学東医療センター耳鼻咽喉科
pp.148-157
発行日 2015年2月20日
Published Date 2015/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200514
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POINT
●治療の主軸は,外科的排膿処置と適切な抗菌薬投与である。
●内視鏡による下咽頭・喉頭の観察を怠らない。
●CT撮影が可能な施設においては,扁桃周囲膿瘍疑い症例すべてに頸部造影CT検査を行う。
●適切な器具と方法で行えば,穿刺吸引よりも切開排膿のほうが血管や神経損傷を生じる危険性は低い。
●初療時の抗菌薬は,グラム陽性菌,インフルエンザ菌,嫌気性菌をカバーする抗菌薬を,適切な量と回数で投与する。
●再発しやすい治療後の3か月間は経過を観察し,扁桃周囲膿瘍再発例および反復性扁桃炎の既往がある例には扁摘の適応を検討する。
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