特集 耳鼻咽喉・頭頸部領域の痛み—その機序と臨床
II.癌性疼痛
手術療法の適応と限界
高橋 廣臣
1
1北里大学医学部耳鼻咽喉科
pp.819-821
発行日 1989年10月20日
Published Date 1989/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200420
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
癌に罹患すると高い頻度で痛みを伴うことが知られている。患者の最低限の希望は,痛さと苦しさから逃れることであるから,癌を治療する立場からすれば疼痛除去の種々の方法に精通していることが望ましい。
癌性疼痛に対する処置としての手術的手段は本来最も基本的なものであり,次の3つの方法,1)根治手術,2)腫瘍減量手術,3)神経切除術が行われている。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.