海外トピックス
Workshop on Inner Ear Biology—その歴史と存続の基盤
永原 國彦
1
1国立京都病院耳鼻咽喉科
pp.779-782
発行日 1988年9月20日
Published Date 1988/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200225
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はじめに
Workshop on Inner Ear Biology,確固たる組織をもたないままヨーロッパにおいて当初のアイデア通りに20年以上も生き続けているこの小さなグループは,中枢,前庭,ならびにオージオメトリーを切り離した内耳をその研究対象としている。そしてこの狭い分野において世界第一線の研究者たちがその最新の成果につき時に激しく討論しあう場でもある。今回,10年前に米国で発足したAROのモデルにもなったこのワークショップにつき報告せよとの依頼を受けたので,著者の連続10年の出席資料とこの活動的なグループの常連たちの意見を中心に,その歴史と存在意義ならびにオランダのナイメーヘンで開催された今年のトピックにつき報告する。
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