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特集 咽頭癌・頸部食道癌の治療戦略Update
≪放射線療法と薬物療法≫
分子標的薬時代の咽頭癌に対する薬物療法
Medical treatments for pharyngeal cancer in the era of molecular targeting therapy
田口 享秀
1
,
折舘 伸彦
1
Takahide Taguchi
1
,
Nobuhiko Oridate
1
1横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.828-833
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200007
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POINT
●現在,頭頸部癌においてセツキシマブ(cetuximab)が唯一の分子標的薬として進行症例を対象に承認されている。
●一次治療として,放射線治療とセツキシマブの同時併用は,シスプラチンを含む従来の化学放射線療法とともに治療選択肢の1つに挙げられる。
●再発あるいは遠隔転移で根治治療ができない頭頸部扁平上皮癌症例に対して,白金製剤,フルオロウラシル,セツキシマブの併用は有用な治療法と考えられる。
●セツキシマブの併用法として,導入化学療法後の放射線治療への併用,導入化学療法への併用,術後補助療法としての放射線治療への併用なども検討されている。
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