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特集 咽頭癌・頸部食道癌の治療戦略Update
≪放射線療法と薬物療法≫
過去の臨床試験から咽頭癌・頸部食道癌の新しい放射線治療の意義と問題点を考える
Consideration for the efficacies and issues of new radiotherapy for pharyngeal and cervical esophageal cancer from previous clinical trials
久保田 彰
1
Akira Kubota
1
1神奈川県立がんセンター頭頸部外科
pp.820-827
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200006
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POINT
現在明らかになっている咽頭癌・頸部食道癌に対する放射線治療の意義と問題点を示す。
●咽頭癌,頸部食道癌の標準治療に組み入れられている放射線治療は,導入化学療法に奏効後の放射線と化学放射線同時併用療法である。
●非通常分割照射は標準分割照射よりloco-regional control率が向上する。
●化学放射線同時併用療法,非通常分割照射は標準分割照射より急性有害事象を増強する。
●強度変調放射線治療は耳下腺線量を減量して口腔乾燥を軽減する。さらに嚥下機能に関連する部位の線量を減量して遅発性嚥下障害を軽減する可能性がある。
●標準分割照射の化学放射線同時併用療法の治療効果が最も高い。
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