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あとがき
丹生 健一
pp.1028
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102679
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2020年五輪の東京開催が決定してよかったですね。滝川クリステルさんの「おもてなし」は,間違いなく今年の流行語大賞の筆頭候補でしょう。招致活動に尽力された皆様に心よりお祝い申し上げます。前回の東京オリンピック2日目1964年10月11日(日曜日),当時4歳だった私は父に連れられ駒沢の陸上競技場で(多分サッカーの)試合を観戦していました。コンクリートむき出しの観客席がとにかく寒く,震えていたという記憶だけが残っています。ちなみに今度は7月24日から8月9日と夏休みの開催だそうです。半世紀の間に温暖化が進み,猛暑の中の観戦もまた辛いかもしれません。
さて,今月号の特集①は「においと嗅覚障害」です。視覚が高度に発達したヒトにとって,嗅覚や味覚などの化学受容体の障害はとかく見過ごされがちです。しかし,嗅覚はすべての動物にとって生命にかかわる重要な機能です。ヒトが人として豊かな生活を送るためになくてはならない感覚であり,耳鼻咽喉科医として大切にしていたい領域です。本特集では,嗅覚系の構造と機能について勝沼紗矢香先生(神戸大学)に,嗅覚の他覚的検査について外池光雄先生(藍野大学)に,味覚と合わせた「風味」障害について都築建三先生(兵庫医大)に,嗅覚障害の診断と治療について三輪高貴先生(金沢医科大学)に解説していただいています。
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