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特集② 知っておきたい消化器疾患の知識―専門医の診方・治し方
炎症性腸疾患―過敏性腸症候群・潰瘍性大腸炎・クローン病
Inflammatory bowel disease: irritable bowel syndrome・ulcerative colitis・Crohn's disease
中村 志郎
1
,
樋田 信幸
1
,
飯室 正樹
1
,
横山 陽子
1
,
上小鶴 孝二
1
Shiro Nakamura
1
,
Nobuyuki Hida
1
,
Masaki Iimuro
1
,
Yoko Yokoyama
1
,
Koji Kamikozuru
1
1兵庫医科大学内科学下部消化管科
pp.826-832
発行日 2013年9月20日
Published Date 2013/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102627
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POINT
●過敏性腸症候群
診断はRome Ⅲ基準にもとづき行うが,大腸癌などの器質的疾患の見逃しに注意する。治療は下痢型,便秘型などの病態に応じて実施する。
●潰瘍性大腸炎
診断では感染性腸炎との鑑別に注意。治療は第一選択5-ASA製剤,第二選択ステロイド剤で,ステロイド抵抗性の難治例には血球成分除去療法,タクロリムス,抗TNF-α抗体製剤を適応する。
●クローン病
クローン病疑い例では必ず小腸病変の評価を実施する。治療は患者の病態と受容性により栄養療法および薬物療法で実施する。抗TNF-α抗体製剤は腸管合併症形成前の導入が効果的。
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