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特集 最新の漢方診療
副鼻腔炎
Sinusitis
金子 達
1
Toru Kaneko
1
1金子耳鼻咽喉科クリニック
pp.283-287
発行日 2012年4月20日
Published Date 2012/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411102109
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Ⅰ はじめに
副鼻腔炎は古来から漢方でも鼻漏の性状などからアレルギー性鼻炎と区別されてきた。現在のアレルギー性鼻炎の病態に近いのを鼻鼽と呼び,その透明で比較的希薄な鼻汁を清涕という。また,鼻淵は今の副鼻腔炎に当たる疾患であり,膿性な鼻汁のことを濁涕という。このように漢方方剤の選択もアレルギー性鼻炎とは異なってくる1)。また現代医学の観点からは急性の場合や慢性の場合でも抗菌薬との併用も考慮されなければならない。また,アレルギーの関与も薬剤選択にかかわったりして併用薬として西洋薬も考える必要がある。
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