Japanese
English
調査
全国の医療系施設を対象にした嚥下造影検査および嚥下内視鏡検査の実施に関する調査
Nationwide survey of the implementation of videofluoroscopic and videoendoscopic investigations for dysphagia
田中 誠也
1
,
横井 孝
2
,
窪 浩治
2
,
松尾 貴央
3
,
鈴木 啓介
1
Seiya Tanaka
1
,
Takashi Yokoi
2
,
Kouji Kubo
2
,
Takao Matsuo
3
,
Keisuke Suzuki
1
1国立研究開発法人国立長寿医療研究センター治験・臨床研究推進センター
2医療法人純正会東洋病院リハビリテーション科
3関西福祉科学大学保健医療学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻
1Innovation Center for Clinical Research, National Center for Geriatrics and Gerontology
2Department of Rehabilitation, Toyo Hospital
3Division of Speech-Language-Hearing Therapy, Department of Rehabilitation Sciences, Faculty of Allied Health Sciences, Kansai University of Welfare Sciences
キーワード:
摂食嚥下障害
,
嚥下造影検査
,
嚥下内視鏡検査
,
摂食機能療法
Keyword:
摂食嚥下障害
,
嚥下造影検査
,
嚥下内視鏡検査
,
摂食機能療法
pp.1089-1094
発行日 2020年11月10日
Published Date 2020/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202083
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 【目的】嚥下造影検査(videofluoroscopic examination of swallowing;VF)および嚥下内視鏡検査(videoendoscopic examination of swallowing;VE)の実施状況に関する調査を行った.【方法】日本言語聴覚士協会公式ホームページにて公開されている施設検索に掲載され,摂食嚥下障害に対応している医療系施設3,412施設を対象に,郵送にて無記名アンケート調査を実施した.【結果】回答が得られた1,524施設(回収率44.7%)のうち,摂食嚥下リハビリテーションを実施していると回答した医療系施設1,473施設(96.7%)を分析対象とした.摂食機能療法を算定せずに摂食嚥下リハビリテーションを実施する場合があると回答した施設は1,127施設(76.5%).VF・VEを導入している施設はそれぞれ1,065施設(72.3%),837施設(56.8%)で,どちらも導入していない施設が233施設(15.8%)であった.また,摂食嚥下リハビリテーションの依頼のあった症例への画像検査の実施率の中央値はVF・VEともに10%であることが明らかとなった.【結語】既存の報告と比較するとVF・VEの導入は進んでいる可能性が示唆されたが,実施状況には施設によって大きな差が認められた.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.