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あとがき
八木 聰明
pp.82
発行日 2009年1月20日
Published Date 2009/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101374
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昨年は財団法人日本高等教育評価機構の仕事で,ある大学の評価を行いました。作業は,大学からの自己評価報告書の提出を受け,書類上の評価に始まり,最終的には現地調査を含めて評価する,それなりに大事業になります。小生は,既に他の大学の評価を行った経験があるため5人の評価員の責任者(同機構では団長といっています)にならされました。大変な責任です。
現代社会は,いろいろな面で評価社会ともいわれます。新聞などのメディアでは,評論家なる人が幅を利かせています。評論は責任を伴わないことが多く,間違っても謝りもしなければ前言を修正することもしないことが多いのが常のようです。例えば,数か月前に原油価格が1バレル100ドルを遥かに超えたとき,その道の経済評論家は今後1バレル100ドルを下回ることは決してないと明言していました。しかし,現在は1バレル50ドルという価格であることはご存知の通りです。しかし,これらの評論家は先を読んだ結果ということで,間違ったとはいわず,またすぐ100ドルになるという解説をしています。
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