特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―
III.顔面神経機能検査
村上 信五
1
,
石田 雄介
1
1名古屋市立大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.80-86
発行日 2003年4月30日
Published Date 2003/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100980
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I.はじめに
顔面神経の機能検査には1)麻痺の程度を肉眼的に評価する麻痺スコア,2)顔面神経の伝導障害や変性度を評価する電気診断(electroneurography,神経興奮性検査,瞬目反射,アブミ骨筋反射,磁気刺激),3)顔面神経内の知覚や自律神経機能を評価する味覚検査,流涙検査,唾液流量検査などがある。これらの検査は有用期間や診断的意義,限界が異なるため,よく理解して用いることが肝要である。
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