目でみる耳鼻咽喉科
モルモット顔面神経における神経束の立体構築
横井 隆司
1
,
村上 信五
1
,
柳原 尚明
1
1愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室
pp.1004-1005
発行日 1995年11月20日
Published Date 1995/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411901258
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側頭骨内顔面神経は,運動神経である太い神経線維群と知覚線維群や自律経である細い線維群が識別されているが,その詳細な空間的配列は不明な点が多い。一方,側頭骨外顔面神経は神経周膜が発達し複雑な神経束構造を呈している。このような神経構造を理解するために,モルモットを用いてコンピューターによる側頭骨内外の顔面神経の三次元構築を試みた。
モルモットの側頭骨内外の顔面神経を摘出し,厚さ7μmの連続切片を作成し,アザン染色を行った。側頭骨内では濃く染色される細い神経線維群の輪郭を顕微鏡描画装置で写し取り,側頭骨外では全ての神経束の輪郭を写し取った。これらをスキャナーによりコンピューター入力し,三次元画像解析装置および三次元構築ソフトを使用して立体構築した。
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