特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―
I.聴覚検査
2.純音聴力検査
馬場 俊吉
1
1日本医科大学附属千葉北総病院耳鼻咽喉科
pp.13-19
発行日 2003年4月30日
Published Date 2003/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100972
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I.はじめに
聞こえは,日常生活をおくる上でなくてはならない感覚の1つである。聴覚検査は,聞こえの機能を量的・質的に評価する方法である。純音聴力検査は聴力検査の基本で,聞こえの程度や聴力障害の性質を知る上で欠くことのできないものである。日本聴覚医学会では,施設間による検査成績の違いをなくし,どの施設でも一定の検査成績が得られるよう,聴力検査の検査方法を標準化し,普及に努めている。
本稿では,聴力検査法1990に沿って純音聴力検査について述べる。
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