特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の検査マニュアル―方法・結果とその解釈
Ⅰ.聴覚検査
1.純音聴力検査
佐野 肇
1
1北里大学医学部耳鼻咽喉科学
pp.7-12
発行日 2010年4月30日
Published Date 2010/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101584
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Ⅰ はじめに
純音聴力検査は数ある聴覚機能検査の中でもきわめて古典的な検査であるが,いまだに難聴の診断の過程において最も重要な位置を占めている。心理学的手法を用いた比較的簡単な検査法でありながら,検者および被験者がともに適切に対応をすれば再現性のある精密な機能評価ができる。逆に不適切な方法や被験者の反応の仕方によっては大きく影響を受ける可能性があり,その測定および結果の解釈には相応の注意が必要である。
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