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特集 いびきの治療
3.レーザーによる口蓋垂口蓋形成術(LAUP)
3.Laser-Assisted Uvulopalatoplasty(LAUP)
池田 勝久
1
,
鈴木 雅明
2
Katsuhisa Ikeda
1
1東北大学大学院医学系研究科感覚器病態学講座耳鼻咽喉科学分野
2世田谷睡眠センター耳鼻咽喉科
pp.617-620
発行日 2003年8月20日
Published Date 2003/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100922
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I.はじめに
無呼吸を伴わない“いびき”や睡眠時無呼吸症候群に対する局所麻酔下の口蓋垂口蓋形成術(laser-assisted uvulopalatoplasty:LAUP)が1990年前半より欧米で行われてきた1~6)。手術手技が簡単で,手術時間が短く,危険性が少なく,外来手術が可能などの利点がある。
一方,その後の多くの研究によりLAUPの効果はいびきだけであり,しかも長期間の経過によって有効率が低下することが報告され7),睡眠時無呼吸には無効であることが明らかとなった8)。LAUPの適応には慎重な配慮が必要であり,術後の合併症を回避するための繊細な手術手技も重要である。さらに,最近試みているハーモニックスカルペルを用いた口蓋垂口蓋形成術に関しても言及する。
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