特集 耳鼻咽喉科疾患と高齢者(65歳以上)への対応
1.症候
3)嚥下障害
鮫島 靖浩
1
1熊本大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
pp.649-654
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100732
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Ⅰ.はじめに
嚥下障害は栄養摂取の障害であり生命維持のうえで重要であるばかりか,誤嚥という問題のため肺炎による生命危機を引き起こす。さらに,摂食という楽しみがなくなりQOLのうえで大きな損失となる。この障害は基本的には若年者も高齢者も変わりがないが,高齢者には老化に伴うさまざまな問題がある。今後,高齢者人口はますます増加することが予想されることからわれわれ耳鼻咽喉科医の役割は重要になってくる。本稿では高齢者の嚥下障害の原因と問題点について検討し,その対応策について論じる。
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