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特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
5.放射線治療後再発喉頭癌の治療指針―フォローアップと手術の適応―
2)喉頭全摘の適応
2)Indication of Total Laryngectomy
加藤 孝邦
1
,
齋藤 孝夫
1
,
波多野 篤
1
,
飯塚 雄志
1
,
飯野 孝
1
,
青木 謙祐
1
Takakuni Kato
1
1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座
pp.544-547
発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100633
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I.はじめに
喉頭癌放射線治療後の再発癌に対しての基本的治療方針は,安全で確実に根治が望める治療方法である。したがって,喉頭全摘出術が最も推奨される治療方法である。その理由に,安全な手術術式で根治性が高いことが挙げられる。しかし,そこに機能温存をどう考えるかという問題があり,実際多くの患者は機能温存を希望している。再発時進行癌であれば,喉頭全摘出術以外に根治を期待できる治療法はない。再発癌が早期に発見できて治療を行うことができれば,機能を温存することが可能であることはいうまでもない。いかに効果的にかつ確実に早く放射線根治照射後の再発癌をみつけ出すかによる。そのためにはより効果的なフォローアップが必要となる。
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