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特集 頭頸部癌の治療指針―私たちはこうしている―
5.放射線治療後再発喉頭癌の治療指針―フォローアップと手術の適応―
3)部分切除の適応
3)Partial Laryngectomy after Radiation Failure
浅井 昌大
1
Masao Asai
1
1帝京大学医学部附属市原病院耳鼻咽喉科
pp.549-552
発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100634
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I.はじめに
喉頭癌は予後の良好な疾患であり,特に早期癌は生存率は良好なために治療後のQOLを考慮した治療法が選択される。適応に制限が少ないことから,一般的には放射線療法が選択されることが多いが,残念ながらその制御率は声門型のT1aであっても90%前後であり,常に再発を生じることを覚悟しておく必要がある。
再発に対する治療法としては外科的治療法に限られるが,その状況に応じて喉頭全摘,喉頭部分切除,レーザー蒸散が選択される。あとの2者は,音声が保存されるため患者側からの希望が大きいが,適応に制限があるため十分な検査とインフォームド・コンセントを必要とする。
以下,その適応と実際の手術術式における留意点について述べる。
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