連載 母と子の試聴室
イタリアオペラ
横山 太郎
pp.47
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203316
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イタリアオペラというのは,広い意味では文字通りイタリアのオペラのことですが,ふつうは狭い意味,つまりロマン派音楽の中で花さいた名曲のかずかずをさしていうことが多いようです.
イタリアはルネッサンスの先がけとなった国でもあるように,音楽も一部の貴族や僧侶階級のものではなく市民みんなで楽しもうという気風があったため劇場音楽の発達をうながし,加うるにイタリアの歌の発声はドイツやロシアのような合唱中心ではなく,きれいな「のど」をきかせる歌い方だったこともオペラを盛んにする一因になっていました.
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