Current Article
聴覚補償の実際―人工内耳
河野 淳
1
1東京医科大学耳鼻咽喉科学教室
pp.261-268
発行日 2005年4月20日
Published Date 2005/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411100098
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
人工内耳は,治療の対象とならない難聴者の聴覚補償を行うツールであり,内耳性の高度難聴者および聾患者への治療法として既に確立された医療である。一般に軽度難聴から高度難聴まで,まず補聴器で聴覚補償を試みる。高度難聴や聾で補聴器でも十分な聞き取りができない場合に,人工内耳の適応となる。補聴器も人工内耳もここ十数年の機器の発達には目覚ましいものがあり,少なくとも耳鼻咽喉科医は機器の内容と適応に習熟していなければならない。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.