連載 他科との連携
開口障害で初発し,耳鼻科から紹介された両眼性眼窩筋炎
牧野 伸二
1,2
,
大石 延正
3
1共立湊病院眼科
2自治医科大学眼科学教室
3共立湊病院耳鼻咽喉科
pp.982-984
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908954
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はじめに
眼窩筋炎は外眼筋に限局した炎症性腫大を呈する疾患である。他覚的には結膜充血,結膜浮腫,眼球突出,眼瞼腫脹,眼球運動障害を,自覚的には眼痛,複視などをきたす。したがって,ほとんど眼科領域で診断,治療が行われる。今回,大学からの派遣先で,片側の咬筋炎,内側翼突筋炎による開口障害で初発し,耳鼻科から紹介を受けた両側性眼窩筋炎の診断,治療で,耳鼻科,放射線科との連携がうまくいった症例を経験したので報告する。
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