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連載 眼科手術のテクニック・125
網膜静脈分枝閉塞症に続発した黄斑浮腫に対する処理方法
Surgical treatment by vitrectomy for macular edema secondary to branch retinal vein occlusion
石郷岡 均
1
Hitoshi Ishigooka
1
1京都桂病院眼科
pp.766-767
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908907
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網膜静脈分枝閉塞症(branch retinal vein occlu-sion:BRVO)に続発した黄斑浮腫に対する硝子体手術は新しい治療方法であり,その手術手技や適応,奏効機序などを含めて現在検討中の部分が多く,明確な方針が示されていない。今回は現在筆者が考えているBRVO続発黄斑浮腫に対する硝子体手術のなかで,その手術操作における重要な基本ポイントとして,1)後部硝子体剥離(posteriorvitreous detachment:PVD)の作製,2)続発性網膜剥離の下液排出,3)網膜下出血の処理,4)術中・術後のレーザー凝固について示す。この他にも嚢胞状黄斑浮腫(cystoid macular edema:CME)に対する処理方法や内境界膜剥離の効果も検討されているが,その実際の有効性については今後の検討結果を待つ必要がある。
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