連載 目でみるCT・MRI眼科学・10
【10】頭蓋底・後頭蓋窩・副鼻腔疾患
中尾 雄三
1
1近畿大学眼科
pp.923-927
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908612
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
頭蓋底・後頭蓋窩には脳幹,小脳,海綿静脈洞が存在し,これらの陣害は眼球運動・眼位・瞳孔をはじめ眼科に関係した重要な症候を呈す。また眼窩周囲には副鼻腔が存在し,副鼻腔疾患ではしばしば眼症状が合併する。CTでは骨ウインドウにより骨折や骨自体の変化は把握できるが,一般に骨のアーチファクトが強いため病変はとらえ難い。この点,MRIでは骨のアーチファクトはなく,コントラスト分解能に優れ,任意の断面が得られるので頭蓋底・後頭蓋窩・副鼻腔疾患の診断には最適である。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.