連載 眼科手術のテクニック—私はこうしている・15
隅角所見から見た術式の選択—続発性緑内障
湖崎 淳
1
,
根木 昭
1
1天理よろづ相談所病院眼科
pp.351-353
発行日 1990年3月15日
Published Date 1990/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410908107
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I.隅角所見
続発性緑内障の原因は炎症,外傷,新生血管,水晶体起因性,上強膜静脈圧上昇,虹彩角膜内皮症候群,眼内腫瘍など多様である。眼圧上昇の機序には開放隅角性,閉塞隅角性及び両者の混在するものがあり,隅角所見は勿論のこと角膜,前房,水晶体,硝子体,眼底の精査が術式選択の基本となる。原因を充分に考察せずに術式を決定すると手術が無効なばかりか事態をさらに悪化させかねない。所見を発見するのではなく所見を否定していくつもりで隅角を観察することが大切である。以下,日常比較的よく手術適応となる続発性緑内障を取り上げる。
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