Japanese
English
今月の表紙
角膜後面沈着物
keratic precipitate (KP)
福井 勝彦
1,3
,
大野 重昭
2
1旭川医科大学眼科
2北海道大学大学院視覚器病学
3文部科学
pp.1325
発行日 2002年8月15日
Published Date 2002/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907836
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40歳女性。右眼に流涙,羞明,結膜充血が出現し,前房混濁が強く,受診時には眼底透見不能でデカドロン結膜注射後に眼底透見可能となった。眼底所見は硝子体混濁,網膜周辺部全体に黄色滲出斑,網膜下出前散在と血管周囲炎が認められた。右眼視力は0.02(0.06),眼圧15mmHg,前房所見は前房内cell (2+),前房flare (2+),角膜下方の三角形の位置に黄褐色の点状(豚脂様)の角膜後而沈着物(keratic precipitate)が認められた。臨床症状および抗ウイルス抗体価により桐沢型ぶどう膜炎と診断された。網膜剥離が進行し,網膜復位術を施行した。
表紙の写真は,スリット光の幅をできるだけ細くしスリット光とカメラとの傾斜角を35〜40度で撮影した。フィルムはKodakのエクタクローム400,フォトスリットはZeiss社製Model−211を使用した。
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