やさしい目で きびしい目で・20
医療とコミュニケーション
高柳 泰世
1,2
1愛知視覚障害者援護促進協議会
2本郷眼科
pp.1533
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907463
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医師仲間の話で,患者に一言も口を利かない教授がいて,別室で若い先生がゆっくり説明をするということを聞いたことがあります。「よらしむべし,しらしむべからず」の医療はわが国では1980年代に終了していたはずです。今まで以上に,患者に十分な説明と情報を示し治療方針について説得する時代はすでに始まっています。
医師の立場からみると「患者自身からは訴えが聞けない患者さんはとても大変」ということになりますが,逆に患者の立場で考えると,例えば聴覚障害者では「訴え・病状の理解は大丈夫か? 治療の説明は不十分」と不満が残ることがあります。
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