特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
2.治療に必要な基本技術
網膜・硝子体疾患の治療
加齢黄斑変性のレーザー治療の適応
湯沢 美都子
1
1駿河台日本大学病院眼科
pp.281-284
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907088
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はじめに
加齢黄斑変性(age-related macular degenera-tion:AMD)で生じる脈絡膜新生血管(chroidalneovascularization:CNV)は主に網膜色素上皮下に生じ,中心窩を含むことが多く,自然治癒傾向がまずない。AMDに対する光凝固はフルオレセイン蛍光造影(fluorescein angiography:FA),インドシアニングリーン蛍光造影(indocyaninegreen angiography:IA)のいずれかにCNVあるいはその栄養血管が造影されている場合だけが適応になる。しかしCNVは典型像を示さないことも多く,視機能の観点から適応にならない中心窩CNVもあり,限界がある。
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