特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
2.治療に必要な基本技術
網膜・硝子体疾患の治療
糖尿病黄斑症の病型と治療方針
小椋 祐一郎
1
1名古屋市立大学医学部眼科学教室
pp.285-287
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907089
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
糖尿病黄斑症は網膜症のいろいろな病期に合併し,糖尿病患者の視力障害の原因として最も頻度が高い。増殖病変の治療はいうまでもなく,黄斑病変の診断,治療がその患者の視力予後を大きく左右する。早期診断,早期治療が重要で,糖尿病患者が受診したら毎回必ず散瞳して,細隙灯顕微鏡下に黄斑部を詳細に観察し,毛細血管瘤,網膜浮腫,硬性白斑の程度を記録することを心がける。
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.