増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
7 網膜硝子体
加齢黄斑変性
山本 有貴
1
,
五味 文
1
1兵庫医科大学眼科学教室
pp.269-274
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214183
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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・脈絡膜新生血管(CNV)からの出血を伴っていたり,黄斑部に出血が及んでいる場合はできるだけ早めに紹介する.
・Type 1 CNVで網膜下液を少し伴うものなどはやや待機可能.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・基本的には専門施設で経過観察.抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬注射の間隔が延長できるようになってきた場合は,クリニックと病診連携し,クリニックで1〜2か月に一度,専門病院は3〜4か月に一度の定期検査となる場合もある.長期にわたり,抗VEGF薬投与なしで滲出性変化が抑えられている場合は患者本人に再燃の可能性を説明し,クリニックへ逆紹介する.
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